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『ブラッサム』保はなぜ帝大を中退?北海道での就職先と藤村忠の史実を解説

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NHK連続テレビ小説『ブラッサム』で、木村保(金子大地)が東京帝国大学を辞め、珠(石橋静河)と北海道へ移住する決断をしました。

保は京都の第三高等学校から帝大へ進んだ、将来有望な青年です。卒業まであと少しという時期に、なぜ大学を辞める道を選んだのでしょうか。

その理由は、赤ちゃんを亡くして深い悲しみの中にいる珠を思い、新しい土地で二人の生活を始めようと考えたためです。

移住先の札幌では、親戚の木村正吾が勤める銀行で働くことになります。

実は、保のモデルとなった藤村忠も東京帝国大学で学び、北海道拓殖銀行に就職した人物でした。ただし、大学を卒業してから札幌へ移住しており、ドラマとは大きな違いがあります。

今回は、保が帝大を辞めた理由や新しい就職先、木村正吾との関係、藤村忠の史実について詳しく紹介します。

『ブラッサム』保はなぜ帝大を中退した?

保が帝大を辞めたのは、珠とともに東京を離れ、新しい環境で暮らし始めるためです。

11月4日放送の第28回では、赤ちゃんを亡くした珠が、なかなか悲しみから抜け出せずにいる様子が描かれました。

保や下宿の大家・辰五郎、娘のマキも珠を気遣い、少しずつ元気を取り戻せるよう見守っていました。

しかし、珠は赤ちゃんのために用意していた品物を目にすると、再び悲しみが込み上げてしまいます。

保もまた、生まれてくる子どもとの暮らしを楽しみにしていました。

自分自身もつらい気持ちを抱えながら、珠がこれからどうすれば穏やかに暮らせるのかを考えたのでしょう。

保が提案したのは北海道で一から始めること

保は珠に、予定を早めて北海道へ行き、新しい土地で一から生活を始めようと提案します。

もともと二人は、保が帝大を卒業した後に札幌へ移住する予定でした。

しかし、珠の様子を見て、保は卒業を待つことよりも、今の生活を変えることを選んだのです。

珠にとって東京は、文学者たちとの出会いや、保との暮らしなど、大切な思い出が詰まった場所です。

同時に、赤ちゃんの誕生を楽しみに過ごした場所でもありました。

保は、珠が少しでも気持ちを落ち着けて暮らせるよう、新天地への移住を考えたのでしょう。

大学を辞めることは保にとって大きな決断だった

保が通っていた東京帝国大学は、現在の東京大学の前身です。

大正時代、帝国大学で学ぶことができたのは、限られた優秀な学生たちでした。

保は京都の第三高等学校から帝大へ進学しており、当時としては非常に恵まれた学歴の持ち主です。

卒業すれば、官僚や銀行員、企業の幹部候補など、さまざまな進路が開かれていました。

それだけに、卒業を待たずに大学を辞めることは、簡単な決断ではなかったはずです。

保は自分の将来を考えるだけでなく、珠と二人でこれからどう生きていくかを大切にしたのだと思います。

保の北海道での就職先は札幌拓殖銀行

北海道へ移住した保は、札幌拓殖銀行で働くことになります。

この銀行で総務部長を務めているのが、木村正吾(三宅弘城)です。

正吾は保の母・照子のいとこにあたり、岩国から北海道へ移住して成功した人物です。

保と珠が札幌へ向かうことになったのも、正吾の申し出がきっかけでした。

木村正吾が保に銀行への就職を勧めた

珠の妊娠が分かったころ、保はまだ大学生でした。

二人は赤ちゃんの誕生を喜んでいましたが、生活費や出産費用をどうするかという問題を抱えていました。

そんなとき、照子が正吾を連れて二人を訪ねてきます。

正吾は、珠の出産費用や、保が大学を卒業するまでの生活費を援助すると申し出ました。

その代わり、保には大学卒業後、札幌に来て自分の勤める銀行で働いてほしいと伝えます。

保にとっては、学業を続けながら将来の就職先も確保できる、ありがたい話でした。

当初はこの申し出を受け、卒業後に札幌へ移住する予定だったのです。

卒業前の移住でも正吾が受け入れてくれた

赤ちゃんとの別れを経験した後、保は予定を変更し、大学の卒業を待たずに北海道へ向かうことを決めます。

もともとの約束とは異なりますが、正吾は二人を受け入れ、保は銀行で働き始めることになります。

正吾は銀行の総務部長という立場にあり、保の就職を世話できる人物です。

保にとって、頼れる親戚が北海道にいたことは大きな支えになったでしょう。

大学を離れるという大きな決断をしても、働く場所が用意されていたことが、札幌への移住を可能にしたのです。

札幌拓殖銀行は実在する?モデルは北海道拓殖銀行

ドラマに登場する札幌拓殖銀行は、実在した北海道拓殖銀行をモデルにしたと考えられます。

北海道拓殖銀行は、1900年(明治33年)に設立された銀行です。

北海道の開拓や産業の発展を金融面から支えることを目的として誕生しました。

当時の北海道では、農業や商業、交通網の整備など、さまざまな事業が進められていました。

こうした事業には多くの資金が必要であり、銀行は地域の発展に欠かせない存在でした。

北海道の発展を支える銀行だった

北海道拓殖銀行は、一般の預金や貸し出しだけでなく、北海道の開発に関わる資金の供給を担っていました。

札幌に本店を置き、北海道の経済を支える重要な金融機関として成長していきます。

そのため、銀行員として働くことは、安定した職業に就くという意味だけではありませんでした。

発展を続ける北海道で、新しい社会づくりに関わる仕事でもあったのです。

正吾が保に銀行への就職を勧めたのも、将来性のある仕事として期待していたからではないでしょうか。

帝大出身の保は銀行でも期待される存在?

保は旧制高等学校から東京帝国大学へ進んだ優秀な青年です。

当時、大学で高等教育を受けた人材は貴重であり、銀行などの企業でも重要な役割を担うことが期待されていました。

保は卒業前に大学を離れることになりましたが、それまでに身につけた知識や学力が失われるわけではありません。

また、正吾という経験豊富な親戚が近くにいることも心強いでしょう。

札幌で銀行員として働きながら、保がどのように成長していくのかも注目したいところです。

保のモデル・藤村忠も北海道拓殖銀行に就職していた

保のモデルと考えられるのは、宇野千代の2番目の夫・藤村忠です。

藤村忠は、宇野千代の最初の夫・藤村亮一の弟でした。

京都の第三高等学校で学び、その後、東京帝国大学法学部へ進んでいます。

この経歴は、ドラマの保と共通しています。

史実では藤村忠は帝大を卒業している

実際の藤村忠は、東京帝国大学を中退していません。

1920年(大正9年)7月に大学を卒業し、その後、北海道拓殖銀行に就職しています。

宇野千代も夫の就職に伴って札幌へ移住しました。

つまり、ドラマと史実では、北海道へ向かう時期と大学を離れる経緯が異なっています。

ドラマの保は、珠を思って卒業を待たずに移住を決断しました。

一方、藤村忠は大学を卒業し、就職先が決まったことで札幌へ向かったのです。

宇野千代の自伝にも北海道移住の経緯が描かれている

宇野千代は自伝的小説『生きて行く私』の中で、北海道へ移住することになった経緯を振り返っています。

作品では、藤村忠にあたる人物が帝大を卒業する少し前、北海道で成功した親戚が二人を訪ねてきます。

その親戚の援助によって借金を整理し、北海道へ向かう旅費も用意することができました。

そして、夫は大学卒業の翌日に東京を出発し、宇野千代にあたる主人公は身の回りの用事を済ませてから後を追います。

このエピソードは、ドラマで木村正吾が保と珠を援助し、北海道での就職を世話する展開とよく似ています。

ただし、ドラマでは保が珠のために卒業前の移住を選ぶという変更が加えられています。

保が帝大を辞める設定にはどんな意味がある?

藤村忠は実際には帝大を卒業しているのに、なぜドラマでは保が卒業前に北海道へ向かう展開になったのでしょうか。

そこには、保という人物の思いやりを描く意図があるように感じます。

保はいつも珠の気持ちを尊重してきた

保は、珠が兄・亨一との結婚生活に苦しんでいたころから、相手の立場を考えて行動してきました。

珠が木村家を飛び出したときも、その決断を否定せずに見守っていました。

東京で一緒に暮らすようになってからも、珠の自由な性格や小説への情熱を尊重しています。

今回の北海道移住も、そんな保らしさが表れた選択です。

帝大卒業という大きな目標が目前にありながら、珠とのこれからの暮らしを優先しました。

学歴を誇ることも、珠に自分の考えを押しつけることもない。

保のかっこよさは、こうした誠実な人柄にあるのだと思います。

保自身も新しい人生を始めようとしている

保は珠を支えるために北海道行きを決めましたが、彼自身にとっても人生の大きな転機になります。

それまでの保は、学生として学びながら将来を考えていました。

しかし、札幌では銀行員として働き、自分の収入で生活していくことになります。

珠を思う気持ちがきっかけだったとしても、これからは保自身も新しい環境で成長していくのでしょう。

優しく穏やかな保が、仕事の中でどのような一面を見せてくれるのか楽しみです。

北海道で始まる保と珠の新生活

11月4日の放送では、珠と保が東京を離れ、北海道へ向かうところまでが描かれました。

11月5日放送の第29回「ふたり、北へ」では、いよいよ札幌での生活が始まります。

保は正吾の勤める銀行で働き始め、珠も新しい土地で少しずつ日常を取り戻していきます。

珠は正吾の妻・浪江(杉田かおる)や、近所の主婦であるクニ(山本香織)、トミ(泉希衣子)と交流するようになります。

さらに、浪江の勧めによって自宅で仕立て屋を始めることになります。

東京では文学者や編集者たちと交流していた珠ですが、札幌では暮らしの中で新しい人々と出会っていくようです。

保も銀行員として働き始め、二人の生活は大きく変わります。

悲しい出来事を経験した二人が、互いを思いやりながら新しい日々を重ねていく姿を見守りたいですね。

まとめ

『ブラッサム』で保が帝大を辞めたのは、赤ちゃんを亡くした珠を思い、新しい環境で生活を始めるためでした。

保は親戚の木村正吾を頼って北海道へ移住し、札幌拓殖銀行で働き始めます。

正吾はもともと、保が大学を卒業した後に銀行へ就職することを条件に、二人への援助を申し出ていました。

しかし、保は卒業を待たずに北海道へ向かうことを決断したのです。

史実では、モデルとなった藤村忠は東京帝国大学を卒業してから北海道拓殖銀行に就職しています。

この違いには、珠の気持ちを大切にする保の人柄が表れているように感じます。

将来有望なエリートでありながら、少しも偉そうにせず、相手を思いやることができる保。

北海道での新しい仕事を通して、そんな保がどのように成長していくのか楽しみですね。

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