「天気の子」登場人物の名前の由来や読み方を解説!意味や水に関係している考察についても

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天気の子を観ていて、登場人物の名前が自然界に関係するものばかりだなと思ったんです。
気になったので漢字の成り立ちや言葉の意味を調べてみました。

「天気の子」登場人物の名前の由来と読み方

森嶋 帆高【もりしま ほだか】

物語の主人公。神津島からフェリーに乗って家出してきた高校1年生の青年。

「森」は水を育てると言われています。森の柔らかい土が水を溜め込み、時間をかけて地下へ染み込んでいく。
「嶋」は周囲が水に囲まれた陸地を指します。
「帆」は船の帆。風を受けて進みます。帆高とは風を受けて高く進むという意味になりますね。

帆高の名前は水を育て陸地を囲み、船で風を受けて高く進むというものでした。

天野 陽菜【あまの ひな】

祈ることで晴れを呼び込むことが出来る不思議な力をもった中学3年生の少女。

「天」てん・あま・あめ・そら などの意味を持つ漢字。
「野」平らな野原、草原を指す漢字。
「陽」日の光・太陽を表す漢字。
「菜」野菜などの菜っ葉は太陽の光と水で育てられます。

陽菜の名前は空、雨、太陽が揃ったまさに100%の晴れ女にふさわしい名前でした。

天野 凪【あまの なぎ】

天野陽菜の弟、小学5年生。

「天」てん・あま・あめ・そら などの意味を持つ漢字。
「野」平らな野原、草原を指す漢字。
「凪」は穏やかな風を表します。

須賀 圭介【すが けいすけ】

神津島からのフェリー内で帆高と出会う。のちに帆高が住み込みでアルバイトをするK&Aプランニングを経営している男性。

「須賀」とはスカ(洲処-川水、海水等によって生じた砂地)を表した苗字との説があります。
「圭」という漢字は土を2つ重ねて「土が盛り上がっている」ことを表しました。

須賀 明日香【すが あすか】

須賀圭介の妻で交通事故で亡くなっている。

「須賀」とはスカ(洲処ー川水かわみず海水等かいすいとうによってしょうじた砂地すなち)を表します。
」「」明るい日(陽)と太陽を連想させる言葉です。
雨水をろ過して水を育て、明るい太陽が香る。こちらも晴れ女っぽいお名前でした。
須賀圭介の妻である明日香は交通事故で亡くなったそう。小さなお子さんと愛する夫を残してさぞ心残りだったでしょうね。

須賀 夏美【すが なつみ】

須賀圭介の姪で大学生。圭介の会社でアシスタントをしている。

「須賀」とはスカ(洲処ー川水かわみず海水等かいすいとうによってしょうじた砂地すなち)を表します。
「夏」は太陽が美しい季節です。

須賀 萌花【すが もか】

圭介と明日香の娘で、明日香の母に引き取られている。

「須賀」とはスカ(洲処ー川水かわみず海水等かいすいとうによってしょうじた砂地すなち)を表します。
「萌花」とは夜が明けて植物が芽生え、花を咲かせるという意味があります。

植物は土から芽を出し、太陽の光で育ちます。圭介と明日香の愛情を受けて素直に育ったのでしょう。これから成長して太陽に向かって真っ直ぐに伸び、美しく花を咲かせることでしょうね。

立花 富美【たちばな ふみ】

帆高と陽菜が始めた「晴れ女サービス」のクライアント。

立花とは「りっか」とも読み、華道で中心になる花木を真っ直ぐに立てる技法です。
富美とは「とみ」財産・豊かさを表す文字。豊かに美しくという願いが込められた名前ではないっでしょうか。

間宮夫人【まみやふじん】

須賀明日香の実母。忘れ形見の萌花を引き取って育てている。

須賀明日香の実母なので明日香の旧姓ということになります。お母様のお名前はいくら調べても出てきませんでした。
「間」とは間合い、間を作るなどの意味もあります。「宮」とは神社を表す字ですね。
古来から間を作ることは神聖な空間を作るという意味もあったようです。

アメ

帆高が出会った野良猫、黒のハチワレが可愛い子猫です。雨の日に出会ったから名前もアメなのでしょう。保護した帆高よりも圭介になついていて夜も一緒に寝ている姿が可愛かった!
アメも穂高の背中を押してくれる存在だったのではないでしょうか。
猫は飼い主に似ると言うけれど、3年後の姿には笑ってしまいました。随分と大きくなって飼い主さんと意思疎通が出来ていて、幸せそうでした。
アメ、良かったね!

キャラクター名が水に関係している考察について

帆高の名前は水を育て陸地を囲み、船で風を受けて高く進むというものでした。
家出少年だった帆高に住居と仕事を与えてくれた須賀圭介雨水をろ過して水を育てるという意味のある名前です。帆高がセンパイと慕った天野凪は帆高の背中を風のように押してくれる存在でした。

女性の名前は太陽を連想させるものが多いように感じました。
天野陽菜の名前は空、雨、太陽が揃ったまさに100%の晴れ女にふさわしい名前ですね。
須賀夏美夏の太陽が美しく輝いている
興味深いのが須賀明日香。雨水をろ過して水を育て、明るい太陽が香る。こちらも晴れ女っぽいお名前でした。旧姓が間宮で神聖な間を作る宮と神社を連想させ、もしかして天気の巫女だったのでは?と思ってしまいました。

まとめ

主要人物だけでなく、多くの登場人物の名前に「水」「太陽」「大地」「風」などを連想させる文字や言葉が使われていました。
天気の子の監督である新海誠監督が『気象と人はつながっている』とインタビューで答えていますが、キャラクターにも監督の想いがあるのではないでしょうか。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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