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『SとX』来栖先生は何者?霜鳥との関係や過去を知る恩師の役割を解説

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Netflixドラマ『SとX』で、ユースケ・サンタマリアさんが演じている来栖大介。

つかみどころのない雰囲気で霜鳥壱人と接し、ときには冗談めいた話をしながらも、ふと核心を突くような言葉を投げかけます。

「来栖先生は何者なの?」
「霜鳥とはどんな関係?」
「なぜ霜鳥の過去を知っているの?」

と気になった人も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、来栖大介は医師であり、霜鳥の恩師。そして霜鳥が抱えてきた過去を知る数少ない人物です。

一見すると飄々とした脇役に見える来栖ですが、物語を見ていくと、霜鳥を直接引っ張るのではなく、必要なときに少しだけ背中を押す重要な役割を担っていることが分かります。

この記事では、来栖先生は何者なのか、霜鳥との関係、霜鳥の過去をどこまで知っているのか、そしてドラマの中で来栖が果たしている役割について解説します。

『SとX』来栖先生は何者?

来栖大介は、霜鳥壱人の恩師にあたる医師です。

Netflix版ではユースケ・サンタマリアさんが演じています。

霜鳥とは長い付き合いがあり、霜鳥クリニックのメンバーとも自然になじんでいます。

霜鳥に対して必要以上にかしこまることもなく、どこか力の抜けた話し方をする人物です。

しかし、ただの気さくな先輩医師ではありません。

来栖は霜鳥が現在のような人物になる以前から彼を知っており、その過去についても理解している存在です。

普段は穏やかで、自分自身について多くを語らない霜鳥。

そんな霜鳥の内側にあるものまで知っている人物は多くありません。

だからこそ来栖は、霜鳥にとって単なる恩師以上の存在になっています。

来栖先生と霜鳥の関係は「恩師と教え子」

来栖と霜鳥の基本的な関係は、恩師と教え子です。

公式の人物紹介でも、来栖は「霜鳥の恩師」であり「霜鳥の過去を知る存在」とされています。

現在の二人を見ると、一般的に想像する堅い師弟関係とは少し違います。

来栖は霜鳥に上から説教をするタイプではありません。

霜鳥も来栖の前では、クリニックで相談者と向き合っているときとは少し違った表情を見せます。

これは、来栖が霜鳥の肩書きだけを見ていないからでしょう。

霜鳥クリニックの院長でも、専門家でもなく、一人の人間としての霜鳥壱人を以前から知っている。

その距離感が二人の関係の特徴です。

霜鳥が人には見せない部分を、来栖の前では完全には隠しきれないところにも、二人の長い関係が表れています。

来栖先生は霜鳥の過去を知っている

来栖という人物を理解するうえで最も重要なのが、霜鳥の過去を知っているという点です。

霜鳥には、幼い頃の家庭で経験した出来事によって、人と深く関わることに不安を感じるようになった過去があります。

普段の霜鳥はそのことをほとんど表に出しません。

相談者の前では落ち着いていて、相手の悩みに真剣に向き合います。

しかし、自分自身のことになると話は別です。

佑美との関係が深まりそうになると過去の記憶に苦しみ、前へ進めなくなってしまいます。

そんな霜鳥の事情を知っているのが来栖です。

そのため来栖は、霜鳥の言葉だけではなく、言葉にしていない部分まである程度理解したうえで接しているように見えます。

霜鳥に対する来栖の言葉が、ときに核心を突いているように感じられるのもそのためでしょう。

来栖先生が霜鳥を無理に変えようとしないのが重要

来栖と霜鳥の関係で印象的なのは、来栖が霜鳥の問題を知っていながら、無理に解決しようとしないことです。

普通なら、

「いつまで引きずっているんだ」

「もう忘れた方がいい」

「前へ進まなければいけない」

と助言したくなるところかもしれません。

しかし来栖は、霜鳥を強引に変えようとはしません。

必要なときに話を聞き、少し違った視点を与える。

そのうえで、最後にどうするかは霜鳥自身に任せています。

これは『SとX』という作品そのものの姿勢にも通じています。

相手に正解を押しつけるのではなく、その人自身が考えられるように寄り添う。

霜鳥が相談者にしていることを、来栖は霜鳥に対してしているとも考えられます。

つまり、相談者にとっての霜鳥のような存在が、霜鳥にとっての来栖先生なのです。

第3話で来栖が霜鳥に相談者を紹介

第3話では、来栖の紹介によって霜鳥のもとに大企業のCEO・紀藤嘉樹が訪れます。

紀藤は仕事では大きな成功を収めながら、人との関係では孤独を抱えている人物です。

この相談を通して描かれるのも、表面的な肩書きだけでは人の内側までは分からないということでした。

成功しているように見える人にも悩みがある。

幸せそうに見える人にも孤独がある。

専門家である霜鳥自身にも、人には話せない悩みがある。

来栖が霜鳥につないだ相談者のエピソードもまた、『SとX』が描いている「外から見ただけでは人の本当の姿は分からない」というテーマにつながっています。

来栖は物語の中心に立って問題を解決する人物ではありません。

しかし、人と人が出会うきっかけを作ることで物語を動かしている人物でもあるのです。

来栖先生の「かき氷」の話にはどんな意味がある?

来栖を象徴する場面の一つが、かき氷について話すシーンです。

かき氷のシロップはベースとなる甘い液体の材料が基本的にどれも同じで「色」と「香り」を変えているだけ。色や香りなどの情報によって、人は「これはこの味だ」と思い込んでしまいます。

何気ない会話ですが『SとX』という作品を考えると興味深い場面です。

私たちは人に対しても、見えている情報から無意識に「こういう人だ」と判断することがあります。

肩書き。

職業。

性別。

過去。

世間からの評判。

そうした情報を見て、その人自身を知ったつもりになってしまうことがあります。

しかし実際には、外から見えるものと本人が抱えているものは同じとは限りません。

霜鳥もまさにそうです。

相談者の悩みに寄り添う穏やかな専門家として見られていますが、本人にも長年抱えている苦しみがあります。

来栖のかき氷の話は、「見えているものだけで人を決めつけてはいけない」という『SとX』のテーマを、日常的な例を使って表した場面として見ることができます。

来栖先生は霜鳥の「もう一人のセラピスト」のような存在?

来栖と霜鳥の関係を見ていると、来栖は霜鳥にとって「もう一人のセラピスト」のような役割を担っているようにも感じられます。

もちろん、劇中で来栖が霜鳥の担当カウンセラーとして描かれているわけではありません。

しかし関係性としてはよく似ています。

霜鳥が相談者にするように、来栖も霜鳥に答えを押しつけません。

少し離れた場所から見守り、必要なときだけ言葉をかける。

霜鳥が迷っていても、代わりに決断することはありません。

これは来栖が冷たいからではなく、霜鳥自身が答えを見つけなければ意味がないことを分かっているからなのでしょう。

『SとX』では、誰かが誰かを一方的に「救う」という関係はあまり描かれません。

人は人を完全に変えることはできない。

それでも、考えるきっかけを与えたり、そばにいたりすることはできる。

来栖はそのことを自然に体現している人物なのではないでしょうか。

なぜ来栖先生は霜鳥にとって重要なのか

来栖が重要なのは、霜鳥の過去を知っているからだけではありません。

過去を知ったうえで、現在の霜鳥を見ている人物だからです。

霜鳥には、人に知られたくない過去があります。

そのため「本当の自分を知られたら、相手の見る目が変わるのではないか」という恐れを抱えてきました。

しかし来栖は、その過去を知っています。

それでも霜鳥を否定することなく、医師として、そして一人の人間として接し続けています。

これは霜鳥にとって、とても大きな意味を持つ関係ではないでしょうか。

「自分の過去を知った人が必ず離れていくわけではない」

ということを、来栖との関係そのものが示しているからです。

そして物語が進むと、佑美との関係でも霜鳥は同じ問題と向き合うことになります。

そう考えると来栖は、霜鳥がこれから誰かを信じて生きていくための、一つのモデルとなる存在でもあるのでしょう。

まとめ

『SとX』の来栖大介は、霜鳥壱人の恩師にあたる医師です。

普段はひょうひょうとしていて、深刻な雰囲気を前面に出す人物ではありません。

しかし霜鳥のことをよく理解し、必要なときには核心を突く言葉を伝えます。

それでも来栖は、霜鳥の人生に答えを出そうとはしません。

考えるきっかけを与えたあとは、霜鳥自身に任せています。

相談者の話を聞きながら、その人自身が答えを見つけることを大切にする霜鳥。

そんな霜鳥に対して、同じような距離感で接しているのが来栖先生です。

相談者にとって霜鳥が安心して話せる存在であるように、霜鳥にとって安心して自分自身に戻れる存在が来栖なのかもしれません。

霜鳥の過去を知っても態度を変えず、現在の彼を見守り続けている。

来栖先生は派手に霜鳥を救う人物ではありませんが、だからこそ『SとX』が大切にしている「寄り添うこと」を静かに体現している人物なのではないでしょうか。

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