『となりのトトロ』の最後で、さつきとメイのお母さんはまだ七国山病院に入院しています。
ネコバスで病院までやってきた2人も、お母さんには直接会わず、木の上から病室を見守ります。
そのため映画を見終わって、
「結局、お母さんは退院できたの?」
「その後、家族4人で暮らせた?」
と気になった人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、お母さんはその後退院し、さつきやメイたちと一緒に暮らせるようになったと考えられます。
その大きな根拠となるのが、本編終了後のエンディングです。
エンディングには、お母さんが家に戻り、さつきやメイと過ごしている様子が描かれています。
今回は、『となりのトトロ』のお母さんが退院できたのか、エンディングからわかる草壁家のその後について解説します。
となりのトトロ|お母さんは最後に退院した?
映画本編が終わる時点では、お母さんはまだ七国山病院に入院しています。
そのため、本編だけを見れば退院する場面はありません。
しかし、『となりのトトロ』は本編が終わったあとも、エンディングのイラストによって物語が続いています。
そこには、それまで病院にいたお母さんが家族と一緒に過ごす姿が描かれています。
つまり、お母さんは物語のあと無事に退院できたと考えてよいでしょう。
なぜ本編では退院するところまで描かなかった?
物語の終盤では、お母さんが週末に家へ帰ってくる予定になっていました。
さつきとメイはその日を楽しみにしていましたが、病院から電報が届き、お母さんの体調が悪くなったため帰宅は延期されます。
これがきっかけとなって姉妹はケンカをし、メイは一人でお母さんの病院へ向かって迷子になってしまいます。
その後、さつきはトトロに助けを求め、ネコバスに乗ってメイを発見。
2人はネコバスで七国山病院へ向かいます。
しかし、ここで映画は「お母さんが退院して家族4人で再会」というところまで描きません。
その理由を考えると、『となりのトトロ』の物語の目的が「お母さんの退院」そのものではなかったからではないでしょうか。
さつきとメイが、
「お母さんは大丈夫だった」
と確認できたところで、物語としてひとつの区切りを迎えています。
そして、その先の幸せな生活はエンディングで見せる構成になっていると考えられます。
エンディングに描かれたお母さんのその後
『となりのトトロ』のエンディングは、単なるスタッフロールではありません。
イラストによって、本編終了後と思われる草壁家の日常が描かれています。
ここを見ると、お母さんが退院したことがわかる描写があります。
お母さんとさつき・メイがお風呂に入っている
エンディングでは、お母さんがさつきとメイと一緒にお風呂に入っている様子が描かれています。
本編では、お父さんとさつき、メイの3人でお風呂に入る場面がありました。
そこにいなかったお母さんが、エンディングでは娘たちと一緒にお風呂に入っています。
これは、お母さんが病院から家へ戻ってきたことをわかりやすく伝える描写といえるでしょう。
家族で過ごす日常が戻っている
エンディングでは、お母さんが子どもたちと一緒に過ごす姿も描かれています。
本編では、お母さんに会うためには病院までお見舞いに行かなければなりませんでした。
それがエンディングでは、同じ家で当たり前のように一緒に過ごしています。
さつきとメイが待ち続けていた、
「お母さんが家に帰ってくる」
という願いがかなったことが伝わってきます。
お母さんの病気は治ったの?
お母さんが退院したとなると、
「病気は完全に治ったの?」
という点も気になります。
映画本編では、お母さんの具体的な病名や、その後の治療について詳しく説明されていません。
そのため、エンディングの時点で「完治していた」とまではわかりません。
ただ、少なくとも入院生活を終えて家族と一緒に生活できる状態まで回復したことは、エンディングの描写から読み取れます。
病院のベッドで家族を迎えていたお母さんが、自宅でさつきやメイと過ごしている。
それだけでも、お母さんの体調が大きく回復したことを感じさせる描写です。
お母さんの退院はいつだった?
では、お母さんは本編終了からどれくらい後に退院したのでしょうか。
具体的な退院日は映画では示されていません。
ただし、エンディングの描写を見ると、本編から少し時間が経過していることがうかがえます。
本編の季節は夏。
一方、エンディングには季節の移り変わりを感じさせる場面も登場します。
そのため、本編の直後すぐに退院したというより、体調を整えてから退院し、草壁家での生活を始めたと考えると自然です。
お母さんは長期入院していたため、焦って退院するのではなく、十分に回復してから家族のもとへ戻ったのでしょう。
草壁家はその後どうなった?
お母さんが退院したことで、草壁家はようやく家族4人で新しい家に暮らせるようになります。
物語の冒頭で田舎の家へ引っ越してきたのは、お父さんとさつき、メイの3人でした。
しかし、新しい家は最初から3人だけで暮らす場所ではありません。
お母さんが帰ってきて、家族4人で暮らすことになる家です。
エンディングでは、その未来が実際に訪れたことが描かれています。
本編で描かれていた、
「お母さんが帰ってくるのを待つ生活」
から、
「お母さんと一緒に暮らす日常」
へと変わったのです。
さつきとメイはその後もトトロに会った?
お母さんが退院したあとの草壁家について考えると、もうひとつ気になるのがトトロとの関係です。
さつきとメイはその後もトトロに会ったのでしょうか。
エンディングでは、トトロたちの姿も描かれています。
ただし、さつきとメイがその後も以前と同じようにトトロと交流していたのかまでは、はっきり描かれていません。
トトロとの出会いは、さつきとメイが新しい土地で経験した特別な出来事。
お母さんが帰ってきて家族4人の日常が始まったあとも、あの森には変わらずトトロたちが暮らしている。
そんな余韻を残した終わり方になっています。
エンディングは「草壁家のハッピーエンド」を描いている?
『となりのトトロ』は、本編だけを見ると少し不思議なところで終わります。
お母さんはまだ入院中。
さつきとメイも病室には入りません。
とうもろこしを届け、木の上からお父さんとお母さんを見守って終わります。
しかし、その直後に流れるエンディングまで含めて見ると印象が変わります。
お母さんは退院し、家族と一緒に暮らしている。
さつきとメイには新しい友達ができ、田舎での日常が続いている。
つまりエンディングは、本編では描かなかった「その後」を見せる後日談の役割も果たしていると考えられます。
お母さんの帰宅を待ち続けていたさつきとメイにとって、これ以上ないハッピーエンドといえるでしょう。
まとめ
『となりのトトロ』のお母さんが退院できたのか、その後について解説しました。
映画本編では、お母さんが退院する場面までは描かれていません。
しかしエンディングでは、
・お母さんがさつきやメイと一緒にお風呂に入っている
・お母さんが子どもたちと一緒に過ごしている
・草壁家に家族4人の日常が戻っている
といった様子が描かれています。
そのため、お母さんはその後無事に退院し、さつき、メイ、お父さんと一緒に暮らせるようになったと考えられます。
病気が完全に治った時期や具体的な退院日はわかりませんが、少なくとも家族と生活できるまでに回復したことはエンディングから読み取れます。
本編では、お母さんの退院を待つところまでしか描かれません。
しかしエンディングまで見ることで、さつきとメイが待ち望んでいた「家族4人で暮らす日常」がちゃんと訪れたことがわかります。
『となりのトトロ』の本当のラストは、スタッフロールの後ろに描かれた家族の姿まで見て完成するのかもしれません。
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