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『となりのトトロ』メイはなぜとうもろこしを届けた?品種や「おかあさんへ」の意味も考察

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『となりのトトロ』の終盤で、とうもろこしを抱えて一人でお母さんの病院へ向かったメイ。

幼いメイが遠い病院まで歩いて行こうとしたことは、物語が大きく動くきっかけになります。

でも、なぜメイはそこまでして「とうもろこし」をお母さんに届けたかったのでしょうか?

とうもろこしには「おかあさんへ」と書かれており、メイにとって特別な意味があったことがわかります。

結論からいうと、メイは「おばあちゃんの畑の野菜を食べれば元気になる」という言葉を信じ、体調を崩したお母さんを元気にしてあげようとしたと考えられます。

この記事では、メイがとうもろこしを届けようとした理由と「おかあさんへ」の意味、さらに「あのとうもろこしは何という品種だったのか?」まで掘り下げてみます。

トトロ|メイはなぜとうもろこしを届けようとした?

メイがとうもろこしを届けようとした理由を知るうえで重要なのが、おばあちゃんの畑での出来事です。

さつきとメイは、おばあちゃんの畑で夏野菜の収穫を手伝います。

そこでメイが見つけたのが、大きなとうもろこしでした。

「おばあちゃんの畑のものを食べれば元気になる」と信じたから

おばあちゃんは、自分の畑で採れた野菜について、太陽をいっぱい浴びているから体にいいという趣旨の話をします。

そしてメイは、

畑の野菜を食べれば、お母さんも元気になる

と考えます。

その直後、メイはとうもろこしを「お母さんにあげる」と大切そうに抱えています。

メイにとって、とうもろこしは単なるお土産ではありません。

「これを食べればお母さんが元気になる」

と信じた、いわばお母さんへのお見舞いだったのでしょう。

なぜメイは一人で病院へ向かった?

もともと、お母さんは週末に家へ帰ってくる予定でした。

さつきとメイはその日を楽しみに待っていましたが、病院から電報が届き、お母さんの帰宅が延期になってしまいます。

メイはお母さんに会えないことにショックを受けます。

さらに、さつき自身もお母さんの病気への不安を抱えており、姉妹は言い争いになってしまいました。

幼いメイに、大人のように状況を整理することはできません。

メイの中にあったのは、

「お母さんの具合が悪い」
「とうもろこしを食べれば元気になる」
「だったら自分で届けに行けばいい」

という、とても子どもらしくまっすぐな発想だったのではないでしょうか。

だからこそメイは、とうもろこしを抱えたまま一人で病院へ向かってしまったのでしょう。

とうもろこしの「おかあさんへ」にはどんな意味がある?

物語の最後、病院のお母さんのもとには一本のとうもろこしが届けられます。

そこには、

「おかあさんへ」

という文字が刻まれていました。

これはメイが最後まで「お母さんに食べてもらいたい」と思っていたとうもろこしです。

メイは病院へたどり着く途中で迷子になりますが、とうもろこしを手放していません。

それだけメイにとって大切なものだったことがわかります。

高価な薬でも特別な食べ物でもなく、自分で畑から採った一本のとうもろこし。

そこには、幼いメイなりの「お母さんに元気になってほしい」という気持ちが詰まっていたのでしょう。

なぜ「とうもろこし」だったの?

ここで気になるのが、

「なぜキュウリやトマトではなく、とうもろこしだったの?」

という点です。

おばあちゃんの畑には、とうもろこし以外にも夏野菜があります。

その中からメイが選んだのがとうもろこしでした。

映画の中で「とうもろこしを選んだ理由」が明確に説明されているわけではありません。

そのため、ここからは作品描写からの考察になります。

メイが自分で見つけた特別な野菜だったから?

畑で野菜を収穫しているとき、メイはとうもろこしを見つけて嬉しそうに抱えます。

メイにとっては、自分が見つけた大きなとうもろこしが「一番いいもの」に見えたのかもしれません。

大好きなお母さんに、自分が見つけた一番立派なものをあげたい。

そう考えると、メイがとうもろこしを大切そうに抱えていたことにも納得できます。

もちろん、これは公式に説明された理由ではなく、作品描写からの考察です。

トトロのとうもろこしは何という品種?

メイが大切そうに抱えていたとうもろこしですが、具体的な品種は明らかにされていません。

そこで、『となりのトトロ』の時代設定から「あのとうもろこしは何だったのか」を少し考えてみましょう。

作品の舞台は1953年(昭和28年)ごろとされています。

当時の日本ですでに栽培されていた甘味種(スイートコーン)のひとつが「ゴールデンバンタム」です。

ゴールデンバンタムは大正時代から日本で栽培されていた品種で、現在のとうもろこしほど強い甘さではありませんが、食用の甘味種として知られていました。

さらに戦後になると、アメリカから新しいスイートコーンが導入され、1950年(昭和25年)には北海道で「ゴールデンクロスバンタム」の栽培も始まっています。

そして『となりのトトロ』には、もうひとつ興味深いヒントがあります。

おばあちゃんの畑で採れた野菜を食べたとき、「甘い!」という反応が描かれていることです。

もちろん、これだけでメイのとうもろこしがゴールデンバンタムやゴールデンクロスバンタムだったと特定することはできません。

ただ、1953年という時代にすでに甘味種のとうもろこしが存在していたことを考えると、おばあちゃんの畑で育てていたのも、当時栽培されていたスイートコーンの一種だった可能性は十分考えられます。

現在の「とにかく糖度が高いとうもろこし」とは違っていても、畑でもぎたてを食べるとうもろこしは格別だったのかもしれません。

とうもろこしはメイの「お母さんを助けたい」という気持ちの象徴

『となりのトトロ』のとうもろこしは、単なる食べ物以上の役割を持っています。
メイはまだ幼いため、お母さんの病気を治すことはできません。
病院へ電話をすることも、医師と話すこともできません。

でも、

「元気になる野菜をお母さんに届ける」

ことなら自分にもできると思ったのでしょう。
だからこそ、メイはとうもろこしを抱えて病院を目指します。
そして最後には、そのとうもろこしがお母さんの病室に届けられます。

メイの「お母さんを元気にしたい」という願いが、一本のとうもろこしによって最後までつながっているのです。

まとめ

『となりのトトロ』で、メイがなぜとうもろこしをお母さんに届けようとしたのかについて解説しました。

メイがおばあちゃんの畑で採れたとうもろこしを大切にしていたのは、「畑の野菜を食べればお母さんが元気になる」と信じていたからと考えられます。

そのため、お母さんの帰宅が延期されると、自分でとうもろこしを届けようと病院へ向かいました。

また、メイが持っていたとうもろこしの具体的な品種や銘柄は映画では明かされていません。

現在有名な品種をそのまま当てはめることは時代的にも難しく、品種については「不明」とするのが正確です。

何気なく登場する一本のとうもろこしですが、

「お母さんに元気になってほしい」

というメイの純粋な気持ちそのものだったと考えると、ラストの「おかあさんへ」という文字もより印象深く見えてきます。

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