『火垂るの墓』切なすぎる心に残る名言・セリフ集

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『火垂るの墓』は戦時下の日本を舞台に、兄妹・清太と節子の過酷な運命を描いた名作アニメです。本記事では、作品中に登場する心に残るセリフを、物語の時系列に沿って紹介。その背景やキャラクターの心情も解説します。


■「お母ちゃんのおべべあかん! お母ちゃんのおべべあかん!」(節子)

叔母が清太たちの母親の高級な着物を米と交換しようとした際、節子が泣き叫んだセリフ。母の死をまだ理解していない節子にとって、母の形見を失うことは大きな喪失だった。着物は米一斗(約15kg)になったことからも、当時の物資の貴重さがわかる。

■「節子、それドロップやない!」(清太)

節子が飢えのあまり、空になったドロップの缶に入っていた“おはじき”を口に入れてしまった場面。清太が驚きと悲しみを込めて発した言葉。飢餓の深刻さと、子どもの純粋さの対比が胸を打つ。

■「なんで蛍、すぐ死んでしまうん?」(節子)

防空壕の近くで蛍を眺めていた夜、亡くなった蛍を見て涙ながらに語ったセリフ。命の儚さ、そして自分たちの状況への無意識の重ね合わせが感じられる印象的な一言。

■「うち、おなかいっぱいやねん」(節子)

清太が差し出した食べ物に、節子が言ったセリフ。実際には空腹のはずだが、兄を気遣って嘘をついたのだとわかる。幼いながらも他者への思いやりを持つ節子の優しさが表れている。

■「お兄ちゃん、あのね、節子な、水ようかん食べたいな」(節子)

弱っていく中でふとこぼした願い。もう叶わぬ夢と知りながらも、日常の小さな幸せを求める姿が切ない。

■「節子、節子…。うそや、節子。なあ、起きてや…」(清太)

節子が息を引き取った直後、清太が声をかけるシーン。信じたくないという思いと、受け入れざるを得ない現実の狭間でもがく清太の苦しみがにじむ。

■「おはか、つくったるからな。節子のおはか、ちゃんと、つくったるから…」(清太)

節子の死後、清太が火葬の準備をしながら語りかける場面。兄としての責任感と、深い愛情が伝わってくる。


『火垂るの墓』には、このほかにも心を揺さぶる名セリフが多数登場します。どれもが戦争という極限状態の中で、人間の愛や優しさ、儚さを伝える力強い言葉ばかりです。

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