「秘密戦隊ゴレンジャー」五人の個性と色が持つ意味とは?戦隊ヒーローの色分けが生んだ永遠のバランス

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「秘密戦隊ゴレンジャー」は、特撮史上初のチームヒーローとして1975年に誕生しました。
五人それぞれに与えられた色は単なる視覚的な差別化ではなく、キャラクターの性格やチーム内の役割を象徴するものでした。
この記事では、ゴレンジャーの各メンバーの個性と、色が持つ深い意味を掘り下げていきます。


アカレンジャー|情熱と責任を象徴するリーダー

アカレンジャー(海城剛)は、チームの中心でありリーダー的存在です。
赤は「勇気」「情熱」「責任感」を象徴する色であり、彼の強い正義感と仲間思いの性格をそのまま表しています。
どんな困難にも真っ先に立ち向かう姿は、後の戦隊シリーズにおける『レッド=リーダー』の伝統を作りました。

赤はまた「太陽」を意味する色でもあり、チームのエネルギー源として他のメンバーを照らす役割を担っています。


アオレンジャー|冷静と知性を備えた参謀役

アオレンジャー(新命明)は、チームの知恵袋であり、分析力に優れた戦士です。
青は「知性」「冷静」「理性」を象徴する色で、彼の落ち着いた判断力や戦略的な行動を際立たせています。
情熱のアカレンジャーに対し、アオレンジャーはバランスを取る存在であり、チーム全体の安定感を支えました。

戦隊シリーズにおいても『ブルー=クールで頭脳派』というイメージは、このキャラクターから定着したと言えるでしょう。


キレンジャー|明るさと食欲の象徴

キレンジャー(大岩大太)は、ムードメーカーでありチームの潤滑油です。
黄色は「明るさ」「希望」「ユーモア」を表す色で、彼の豪快な性格と人懐っこさを象徴しています。
そして何より印象的なのは「カレー好き」という個性。これはキャラクターをより身近に感じさせるアイコンでもありました。

戦隊において「イエロー=陽気で元気」という設定が多いのは、このキレンジャーの影響です。


モモレンジャー|優しさと強さを併せ持つ紅一点

モモレンジャー(ペギー松山)は、当時としては珍しい女性ヒーローの一人でした。
ピンクは「愛」「優しさ」「調和」を表す色ですが、彼女はその柔らかさの中に確かな強さを秘めています。
戦闘でも積極的に前線に立ち、ただ守られる存在ではない「自立した女性ヒーロー」として描かれました。

モモレンジャーは戦隊シリーズにおける「ピンク=女性戦士」の原点であり、後の作品の女性ヒーロー像に多大な影響を与えています。


ミドレンジャー|自然体で優しい若き戦士

ミドレンジャー(明日香健二)は、チーム最年少のメンバーであり、若さと成長の象徴です。
緑は「調和」「成長」「自然」を表す色で、彼の純粋さや前向きな姿勢を象徴しています。
ときに無邪気でときに仲間思い。そんな彼の存在がチームに柔らかい空気を与えていました。

戦隊シリーズ全体でも「グリーン=バランス役・若さの象徴」という位置づけは、ミドレンジャーから始まった伝統です。


色が描くチームのバランスと象徴性

五人の色は偶然ではなく、陰陽五行や自然のバランスに通じています。
赤=火、青=水、黄=土、緑=木、桃=愛や花。 この調和が「五人そろってゴレンジャー」という名台詞をより深く印象づけました。
それぞれの個性がバラバラでありながら、ひとつの目的のもとで力を合わせる姿は、今も多くの人の心に残っています。


まとめ|色が語る人間ドラマ

「秘密戦隊ゴレンジャー」の魅力は、派手なアクションや変身だけでなく、色と性格が織りなす人間ドラマにあります。
それぞれの色が持つ意味が、キャラクターの行動や関係性に自然に反映されていたからこそ、50年経った今も私たちは彼らの姿を鮮明に思い出すのです。

五色の戦士が描いたバランスの物語は、これからも【チームで生きる強さ】の象徴として語り継がれていくでしょう。


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