大人が泣けるアニメとして大人気の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ですが、主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンの職業である自動手記人形・通称ドール。
今回は自動手記人形という職業が実在していたのかについて解説していきたいと思います。
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ヴァイオレット・エヴァーガーデンの自動手記人形とは?
人間の肉声を文字として書き起こせる機械人形。活版印刷並びにタイプライター、そして機械人形の権威であるオーランド博士が視力を失った小説家でもある妻・モリーのために作ったものであり、安価に貸し出す機関も普及した。上記から転じ、人形のように代筆業を行う人間のことも「自動手記人形」と称されている。特に終戦後の女性たちにとって社会で活躍する機会を得ると人気があり、自動手記人形育成学校も開校している。
ウィキペディアより
オーランド博士が奥様のために作ったものが由来とのこと。自動手記人形、オート・メモリーズ・ドールを略して通称ドールと呼ばれています。
『愛してる』を知るために自動手記人形になったヴァイオレット、自動手記人形自体に愛があったのですね!
主な業務内容
- 文字が書けない人や、上手く自分の気持を文章に出来ない人のために手紙を代筆する
- 小説や脚本の口述筆記
- 古文書の清書
- 外交文書の作成
- 遺言書の作成
ヴァイオレットが携わった業務は多岐にわたります。ヴァイオレットの場合はたまに護衛や国家の安全を守るなどもありましたが、それは通常業務外のことですね。
憧れの職業
自動手記人形・通称ドールという職業は憧れの職業で、特に若い女性の人気が高いようです。
様々な職業の方から依頼があるため、良い条件の結婚相手と巡り合うことが出来るのではないかと玉の輿狙いの女性も少なくないようです。
ドールになるためには
特に資格が必要なわけではありませんが、自動手記人形養成学校に通い、優秀な成績を修めると「良きドールの証」と言われるブローチが授与されます。正確なタイピング技術や歴史や様々な手紙の書式、そして何より『相手の気持ちをすくい上げる手紙を書く』ことを学びます。
こうして学んだ結果、先生が良きドールになれると判断した者にだけブローチが与えられます。このブローチをつけた者は就職にも有利とされていました。
自動手記人形は実在したのか?
実際には自動手記人形という職業は実在したのか調べてみましたが、こちらは物語中の架空の職業だったようです。
モデルとなった職業
タイピストがモデルになったのではないかと思われます。手書きの文章を清書化したり、口述を文字に起こしたりと高度なタイピングスキルや人と接することもい多いので言語に長けるなどの優秀さ、コミュニケーションスキルも要求された職業でした。職業婦人として羨望の的だったことが伺えます。
また、現在でも手紙代筆代行を行う代筆屋という職業があります。手紙の内容に相応しい文字や便箋などのコーディネートまで行ってくれるようです。
今ではメールやLINEといったデジタル的な文章が主流となっていますが、心のこもった手紙をもらうのは格別な想いがあるのではないでしょうか?
まとめ
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの職業である自動手記人形について考察も含めて書かせていただきました。「愛してる」を知るために自動手記人形になったヴァイオレットですが、この職業を通じて愛してるという感情だけでなく多様な感情が芽生えたのではないでしょうか。無表情と言われることが多いというセリフがありましたが、いつか表情豊かで幸せそうに微笑むヴァイオレットが見られる日が来ることを楽しみにしたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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