『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』で圧倒的な存在感を放つセイレーン。
ちいかわたちと並ぶとかなりの巨体に見えるため、
「セイレーンって何メートルくらい?」
「2~3mくらいある?」
「モデルになった生き物はいるの?」
「セイレーンって人魚じゃないの?」
と気になった人も多いのではないでしょうか。
セイレーンの正確な大きさは明らかになっていませんが、ちいかわたちとの比率から考えると、およそ2~3m前後の巨体ではないかと推定できます。
また「セイレーン」という名前をたどると、古代ギリシャで語られてきた伝説へとつながります。
さらに『人魚の島のひみつ』には、日本の「人魚の肉を食べると不老不死になる」という伝説を思わせる設定まで登場します。
この記事では、セイレーンの大きさを作中描写から推定するとともに、モデルや人魚伝説との関係を考察します。
※ここから『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』のネタバレを含みます。
セイレーンの大きさは明かされている?
セイレーンについて、「身長○cm」「全長○m」といった具体的なサイズは明らかになっていません。
そのため、作中でちいかわたちと並んだ場面から推定することになります。
セイレーンは、ちいかわ・ハチワレ・うさぎたちと比べると明らかに巨大です。
顔だけでもちいかわたちに近い大きさがあり、身体全体を見ると何倍ものサイズがあります。
さらにセイレーンは人間のようにまっすぐ立っているわけではありません。
大きな身体と長い尾を持つため、「身長」というよりも全身のサイズとして考えたほうが分かりやすいでしょう。
作中でちいかわたちを簡単につかめそうなほどの体格差があることからも、セイレーンがかなり大型のキャラクターとして描かれていることが分かります。
ちいかわたちと比較するとどのくらい?
では、セイレーンは実際にどのくらいの大きさなのでしょうか。
まず基準となるちいかわたちのサイズを考えてみます。
ちいかわたちについては、作中に登場する鎧さんや家具、食べ物などとの比較から、30~50cm程度ではないかと推定されることがあります。
仮にちいかわたちを40cm前後とすると、セイレーンはその数倍。
場面によって遠近感や姿勢が違うため単純比較はできませんが、全体的なサイズ感を見ると5~7倍程度に感じられる描写もあります。
40cmを基準にすると、
40cm×5=約2m
40cm×7=約2.8m
となります。
この比率で考えれば、セイレーンは2~3m前後と推定できます。
もちろん場面によって見え方は変わりますが、「ちいかわたちを圧倒する巨大な海の生き物」という印象には合うサイズです。
セイレーン2~3m説は本当?
セイレーンの大きさについては、2~3m前後と考えると作中描写とのバランスが取りやすいでしょう。
仮にちいかわたちを30cm程度と小さく見積もれば、セイレーンも2m以下になる可能性があります。
逆にちいかわたちを50cm程度と考えれば、セイレーンは3mを超える可能性もあります。
そのため、
セイレーン=約2~3m前後
という数字は、正確な身長というより、ちいかわたちとの比率から導き出した目安です。
またセイレーンには大きな尾があるため、頭から尾の先までを「全長」として測れば、さらに大きくなる可能性があります。
ちいかわたちと向き合ったときの迫力を考えると、少なくとも人間サイズ以上の巨体としてイメージすると分かりやすいでしょう。
セイレーンのモデルは何?
セイレーンのモデルを考えるうえで欠かせないのが、古代ギリシャで語られてきたセイレーン(Siren)です。
セイレーンは、美しい歌声によって船乗りを誘惑し破滅へ導く存在として知られています。
特に有名なのが、古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』です。
主人公オデュッセウスはセイレーンの歌声を聞きながら安全に通過するため、自分の身体を船のマストに縛りつけます。
さらに船員たちには耳をふさがせ、歌声に惑わされないようにしました。
つまりセイレーンは古くから、
海・歌・船乗り・危険
と結びついてきた存在です。
『ちいかわ』のセイレーンも海に暮らし、歌う姿が描かれています。
そのため、古くから語られてきたセイレーン伝説を連想させるキャラクターになっています。
「セイレーン」とはどんな伝説?
現在では「セイレーン」と聞くと、美しい人魚をイメージする人も多いでしょう。
しかし古代のセイレーンは、現在一般的に知られている人魚とはかなり違う姿でした。
古代ギリシャでは、女性の頭部や上半身と鳥の身体を持つ存在として表現されることが多かったとされています。
海に関係する怪物なのに、下半身が魚ではなく鳥だったのです。
セイレーンが恐れられていた最大の理由は、その歌声でした。
美しい歌で船乗りたちを引き寄せ、航路を狂わせて破滅させる存在として語られています。
そのため古代のセイレーンは、美しいだけの存在ではありません。
魅力的な歌声の裏側に恐ろしさを持つ怪物でした。
かわいらしく歌う姿と、巨大で恐ろしい姿の両方を持つ『ちいかわ』のセイレーンにも通じるものがあります。
ギリシャ神話のセイレーンは人魚だった?
古代のセイレーンは、もともと人魚ではありませんでした。
一般的な人魚は、
上半身が人間+下半身が魚
という姿です。
一方、古い時代のセイレーンは、
女性+鳥
という姿で描かれています。
ところが時代が進むにつれて、セイレーンと人魚のイメージが次第に重なっていきます。
どちらも海に関係し、美しい女性の姿や歌声で人間を惑わせる存在として語られたことから、セイレーンも魚の尾を持つ姿で描かれるようになりました。
そのため現在の映画やゲームなどでは、人魚のような姿をした怪物を「セイレーン」と呼ぶことも珍しくありません。
『ちいかわ』では、そんなセイレーンと人魚をあえて別の生き物として登場させています。
なぜ『ちいかわ』では人魚とセイレーンが別の存在なのか?
『人魚の島のひみつ』では、セイレーンと人魚は別の存在として描かれています。
しかも2つの種族には深い関係があります。
セイレーンにとって、人魚は大切な仲間でした。
ところが人魚が何者かに食べられてしまいます。
セイレーンが島民たちを襲っていたのも、人魚を食べた犯人を探していたからです。
つまり物語では、
人魚=セイレーンの大切な仲間
セイレーン=人魚を食べた犯人を探している存在
という関係になっています。
一般的には混同されることもあるセイレーンと人魚を別々の存在にしたことで、「人魚を食べた事件」と「セイレーンの復讐」という島編の物語が成立しています。
また、セイレーンは西洋の伝承、人魚の肉は日本の伝承を連想させます。
異なる地域の伝説を組み合わせて、『ちいかわ』独自の物語にしていると考えると面白いですね。
『人魚の島のひみつ』と人魚伝説の共通点
人魚にまつわる伝説は世界各地に存在します。
西洋では、美しい姿や歌声で船乗りを誘惑する存在として描かれることがあります。
一方、日本の人魚伝説では少し違った特徴があります。
その一つが、人魚の肉を食べると普通の人間ではなくなるというものです。
『人魚の島のひみつ』でも、物語の核心となるのが人魚の肉です。
人魚を食べたことで不老不死となり、そのことがセイレーンの怒りへとつながっていきます。
単純に「海に人魚がいる」というだけでなく、人魚の肉そのものに特別な力がある点は、日本に伝わる人魚伝説との共通点です。
人魚を食べると不老不死になる元ネタは?
日本の人魚伝説で特に有名なのが、八百比丘尼(やおびくに)です。
伝承には地域によってさまざまな違いがありますが、一般的には、ある女性が人魚の肉を食べたことで老いることのない身体になったと語られています。
女性は若い姿のまま非常に長い年月を生き続け、「八百比丘尼」と呼ばれるようになります。
『人魚の島のひみつ』でも、人魚の肉を食べることで不老不死になるという非常によく似た設定が登場します。
そのため、島編を見て八百比丘尼を連想した人も多いでしょう。
ただし『ちいかわ』では、伝説をそのまま再現しているわけではありません。
人魚の肉を食べて不老不死になるだけでなく、その身体を動かすために単三電池が必要になるという独特な設定が加えられています。
古くから伝わる不老不死の人魚伝説に、「電池で動く身体」というシュールな要素を組み合わせるところは、まさに『ちいかわ』らしい世界観です。
セイレーンの大きさ・モデル・人魚伝説まとめ
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』に登場するセイレーンの大きさは、ちいかわたちとの比率から考えると2~3m前後と推定できます。
ちいかわたちを30~50cm程度と仮定した場合、数倍の大きさで描かれているセイレーンは、人間よりもかなり大きな巨体になります。
さらに長い尾まで含めれば、全長はもっと大きい可能性もあります。
そして「セイレーン」という名前をたどると、古代ギリシャで語られてきた伝説へとつながります。
古代のセイレーンは現在の人魚とは異なり、女性と鳥を組み合わせた姿で描かれることが多い存在でした。
しかし時代とともに人魚のイメージと混ざり、魚の尾を持つ姿でも描かれるようになります。
『ちいかわ』では、そんなセイレーンと人魚をあえて別の存在として登場させています。
さらに「人魚の肉を食べると不老不死になる」という八百比丘尼を思わせる日本の人魚伝説まで組み合わせています。
ギリシャのセイレーン伝説と、日本の不老不死の人魚伝説。
そこへ『ちいかわ』独自の世界観を加えたことで、セイレーンはかわいさと不気味さの両方を持つ印象的なキャラクターになっているのではないでしょうか。
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