思い出のマーニーはスタジオ・ジブリ制作、米林宏昌監督のアニメーション映画です。主人公の少女、杏奈が病気療養の為に過ごすことになった田舎町で出会った少女マーニーとの物語。
今回の記事では杏奈の病気についてなどを説明していきたいと思います。
Contents
思い出のマーニーの杏奈の病気は?
物語の冒頭で杏奈が苦しみながらうずくまるシーンがありました。杏奈の病気について深掘りしていきたいと思います。
気管支喘息
杏奈は不安や強いストレスを感じると喘息の発作を起こしてしまいます。主治医の先生からは療養に行くことを勧められ、夏休み期間中に親戚の家で療養することになりました。
精神的ストレス
杏奈の住んでいる街は札幌です。都会と言ってもそれほど空気が汚れている街ではないような気がします。杏奈の喘息は住居環境によるものではなく、精神的ストレスや心因的なものが大きいのだと思われます。
自己肯定感の低さ
杏奈は幼少期に実の両親が事故で他界、親代わりとなって育ててくれた祖母も病気で亡くなり天涯孤独になってしまいます。養父母に引き取られたという環境が自己肯定感を低くしてしまったのだと思います。
杏奈は性格が悪くクズなのか
ネットでは杏奈を『性格が悪い』『クズ』などと言う言葉を多く見かけました。杏奈は本当に性格の悪い女の子なのでしょうか?検証してみました。
暴言を吐く
養母の頼子に対しても『メエメエうるさいヤギみたい』や一緒にお祭りにいった女の子・信子に対して『太っちょブタ』などと酷い言葉を口にしてしまいます。ただ、杏奈はそんな自分を嫌だと思っているので不安定な精神状態で余裕のなさから汚い言葉を発してしまうのだと思います。
決して性格が悪いなどということではありません。
性格の良い子だと思われた『太っちょブタ』の信子も自分の母親に杏奈に悪口を言われただけでなく、カッターで脅されたと嘘をついています。これは杏奈だけでなく、どの子の心の中にある闇の部分を表したのではないかと思います。
反抗期
思春期によくある反抗期のせいでもあるのではないでしょうか?素直になれず、全てが自分の敵のように思えてしまう、そんな多感な時期は誰しもが通る道。
自分のことが大嫌いな杏奈ですが、少しずつ 自分を好きになれれば周りにも自分にも優しくなれるはずです。
本当はとても良い子
セツおばさんが『杏奈ちゃんは立派に挨拶が出来るし行儀はいいし、うちの娘にも見せてやりたいよ』と感心していたシーンがあります。そんな女の子に育てたのは養母である頼子。この二人、相手に気を遣いすぎて臆病になってしまうところなどそっくりです。お互いに自分を好きになって自分を労ってあげてほしいなと心から思いました。
まとめ
思い出のマーニーの主人公、杏奈について書かせていただきました。この作品は派手さはないのですが、じんわりと温かい余韻が残る私の好きな作品の一つ。なのでつい、杏奈に肩入れしてしまいました。たくさんの人に愛されていたことを知った彼女の将来が優しく温かいものであることは間違いないと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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