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『南田南弁護士は天才肌』南田南はなぜエスカレーターが苦手?乗れない理由を解説

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『南田南弁護士は天才肌』の第1話で、南田南が苦手なものとして登場するのがエスカレーターです。

初出勤の日、広川・ハワード法律事務所に到着した南は、エスカレーターを前に一歩を踏み出せず立ちすくんでしまいます。

東大法学部を首席で卒業し、司法試験にもトップで合格した南が、なぜエスカレーターには乗れないのでしょうか。

これは「エスカレーターが怖い」という単純な話ではなく、動き続けるステップへ足を出すタイミングや、次々と変化する状況への対応の難しさが関係していると考えられます。

また、原作となる韓国版『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を知っている人なら、「ヨンウは回転ドアが苦手だったのでは?」と思ったかもしれません。

日本版では、なぜ回転ドアではなくエスカレーターになったのでしょうか。

南田南はなぜエスカレーターが苦手?

公式サイトでは、第1話の南について「苦手なエスカレーターを前に一歩が踏み出せず、立ちすくんでしまう」と紹介されています。

ただし現時点では、南がエスカレーターを苦手とする詳しい理由までは明かされていません。

ここでポイントになるのが、エスカレーターに乗るときの動きです。

普通に利用しているとあまり意識しませんが、エスカレーターに乗るには、一定の速度で動いてくるステップを見ながら「ここで乗る」と判断し、自分の足を合わせなければなりません。

一度立ち止まって考えてしまうと、その間にもステップは次々と動いていきます。

「今だ」と思った瞬間には目の前のステップが動いてしまい、また次のタイミングを判断しなければならない。

南にとって、この動いているものに自分の動きを合わせることが難しいのではないでしょうか。

自閉スペクトラム症だからエスカレーターに乗れない?

南が自閉スペクトラム症であることから、「自閉スペクトラム症の人はエスカレーターが苦手なの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、自閉スペクトラム症だからエスカレーターに乗れない、ということではありません。

自閉スペクトラム症の特性は一人ひとり異なります。

音や光、動きなどの刺激を強く感じる人もいれば、予測しにくい状況への対応に負担を感じる人もいます。反対に、エスカレーターをまったく問題なく利用できる人も当然います。

そのため、南の「エスカレーターが苦手」という設定は、自閉スペクトラム症の人全体を表しているのではなく、南田南という一人の人物が持つ特性として見る必要があります。

原作の韓国版でも、ウ・ヨンウは自閉スペクトラム症のすべての人を代表する人物として作られたわけではありません。

南についても同じように、「自閉スペクトラム症だからできない」と考えるより、南には得意なことと苦手なことがあり、その一つがエスカレーターだと考えたほうが自然でしょう。

エスカレーターに乗るタイミングが分からない?

南が立ちすくんでしまう理由として特に考えやすいのが、乗るタイミングをつかむ難しさです。

エスカレーターのステップは止まって待ってくれません。

同じ速度で動き続けるステップに対して、自分からタイミングを合わせて一歩を踏み出す必要があります。

さらに、足元を確認しながら前へ進み、動くステップに乗った瞬間には身体のバランスも取らなければなりません。

多くの人はこれらをほとんど無意識に行っています。

しかし南が一つ一つの動きを強く意識してしまうと、「どのステップに乗るのか」「いつ足を出すのか」と判断しているうちに次のステップが来てしまいます。

それが繰り返されれば、最初の一歩を踏み出せなくなっても不思議ではありません。

公式がわざわざ「一歩が踏み出せず」と表現している点からも、エスカレーターそのものへの恐怖というより、最初の一歩を出すタイミングが南にとって大きな壁になっているように見えます。

韓国版ウ・ヨンウが苦手なのはエスカレーターではなく回転ドア

ここは韓国版を見ていた人にとって、大きな違いです。

原作となる『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で、ウ・ヨンウが苦手としていたのは回転ドアでした。

回転ドアは一定の速度で回り続けているため、ヨンウは中へ入るタイミングをつかむことができません。

入ろうとしては止まり、また入ろうとしては止まる。

そこでイ・ジュノが、ヨンウが回転ドアに入れるよう手助けします。

この場面は、二人の関係が始まる印象的なシーンの一つでもあります。

日本版では、回転ドアに相当するものがエスカレーターに変更されたと考えられます。

なぜ日本版では回転ドアからエスカレーターに変更された?

日本版がエスカレーターに変更した理由について、制作側から詳しい説明は発表されていません。

ただ、物語上の役割を見ると、回転ドアとエスカレーターには共通点があります。

どちらも「自分のタイミングだけでは動けない」ということです。

普通のドアなら、自分で開けて、自分の好きなタイミングで通ることができます。

しかし回転ドアは回転する速度に、エスカレーターは動いてくるステップに、自分の動きを合わせなければなりません。

韓国版でヨンウが回転ドアを前に立ち止まったように、日本版では南がエスカレーターの前で立ち止まります。

つまり設備は変更されても、動いているものへ入るタイミングをつかめないという場面の意味は受け継がれていると考えられます。

また、日本では回転ドアを見かける機会が以前より少なくなっています。

一方、エスカレーターなら駅や商業施設、オフィスビルなど身近な場所にあります。

日本の視聴者にとって分かりやすい場面に置き換えるため、エスカレーターが選ばれた可能性もありそうです。

船井湊人との出会いにもエスカレーターが関係する

そして、このエスカレーターの場面にはもう一つ重要な意味があります。

立ちすくんでいる南に手を差し伸べるのが、高橋文哉さん演じる船井湊人です。

湊人は広川・ハワード法律事務所で働くパラリーガル。

公式の第1話あらすじでも、エスカレーターを前に動けなくなった南に湊人が優しく手を差し伸べ、その後、南を事務所へ案内することが明かされています。

つまりエスカレーターは、単に「南が苦手なもの」を視聴者に見せるためだけに登場するわけではありません。

南と湊人が出会うきっかけにもなっています。

韓国版でも、回転ドアはヨンウとジュノの関係を象徴するものの一つでした。

日本版でも、南が一人では踏み出せなかった一歩を湊人が手助けするという形で、二人の関係の始まりを描くのでしょう。

エスカレーターは南田南の「できない」を描くためだけではない

南田南は驚異的な記憶力を持ち、東大法学部を首席で卒業、司法試験にもトップで合格しています。

法律に関しては圧倒的な能力を持つ一方、日常生活ではエスカレーターの前で立ち止まってしまう。

この対比は、南という人物を理解するうえで重要です。

「天才だから何でもできる」わけでも、「苦手なことがあるから何もできない」わけでもありません。

人にはそれぞれ得意なことと苦手なことがあります。

南の場合、その差がとても大きく表れているのでしょう。

そしてエスカレーターの場面では、苦手なことを一人で無理に克服するのではなく、必要なときには誰かの助けを借りながら前へ進む南の姿も描かれます。

まとめ

『南田南弁護士は天才肌』で南田南がエスカレーターを苦手とする詳しい理由は、放送前の現時点では明かされていません。

ただ、エスカレーターは常に動いているため、自分から乗るタイミングを判断して一歩を踏み出す必要があります。

南にとっては、この「動きに自分を合わせること」が難しいと考えられます。

また、韓国版でウ・ヨンウが苦手としていた回転ドアが、日本版ではエスカレーターへ変更されているのも興味深いところです。

どちらも単なる「苦手な乗り物・設備」ではなく、主人公が最初の一歩を踏み出せず、そこへ手を差し伸べてくれる人物と出会う場所でもあります。

南が立ち止まるエスカレーターと、そっと手を差し伸べる船井湊人。

第1話のこの場面は、これから始まる二人の関係を象徴するシーンにもなりそうです。

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