『南田南弁護士は天才肌』の主人公・南田南(芦田愛菜)は、クジラが大好きな新人弁護士です。
クジラの話になると夢中になり、豊富な知識を次々と話し始めてしまう南。
ところがドラマの予告では、職場でしてはいけないことの一つに「マッコウクジラの話をしない」というルールが登場します。
それほど南はクジラが好きなのでしょう。
では、なぜ南はクジラに強い関心を持っているのでしょうか。
原作となる韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』にも、クジラが大好きな主人公が登場します。
韓国版ではクジラが単なる趣味にとどまらず、主人公のひらめきや母親への思いとも深く結びついていました。
日本版の南田南にも、この設定が引き継がれていると考えられます。
南田南はなぜクジラが好き?
南田南がクジラを好きになった具体的なきっかけは、現時点では明らかになっていません。
ただ、公式の人物紹介では、南はクジラが大好きで、その話になると夢中になって止まらなくなる人物として描かれています。
クジラについて豊富な知識を持ち、話し始めると次々と言葉が出てくるほど、強い関心を寄せているのでしょう。
南は東大法学部を首席で卒業し、司法試験にもトップで合格した人物です。
驚異的な記憶力を持つ南にとって、法律と同じようにクジラも深く知りたい対象なのかもしれません。
そして、このクジラ好きという設定は、原作の韓国版から引き継がれたものです。
韓国版を見ると、南がクジラに夢中になる理由について、もう少し深く考えることができます。
韓国版ウ・ヨンウもクジラが大好きだった
韓国版『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の主人公ウ・ヨンウも、クジラについて驚くほど詳しい人物です。
クジラの種類や特徴、生態などについて豊富な知識を持ち、会話の途中でも突然クジラの話を始めてしまいます。
相手がクジラに興味を持っているかどうかに関係なく、好きな話題になると夢中になってしまうのです。
ヨンウのクジラ好きは幼い頃からのもので、第1話では幼いヨンウがクジラのモビールを見つめる場面も登場します。
つまり、弁護士になってから突然クジラを好きになったわけではありません。
ヨンウにとってクジラは、幼い頃から強く心を惹かれてきた存在だったのでしょう。
クジラ好きと自閉スペクトラム症には関係がある?
南田南は自閉スペクトラム症のある女性です。
自閉スペクトラム症の特性の一つとして、特定の分野や物事に強い関心を持ち、深く知ろうとする傾向が見られることがあります。
興味を持った対象について詳しく調べたり、長い時間をかけて知識を蓄えたりすることもあります。
南の場合、その対象の一つがクジラなのでしょう。
ただし、自閉スペクトラム症の人が必ず何かに強いこだわりを持つわけではなく、興味の対象や関心の強さも人によって異なります。
南のクジラ好きは、あくまでも南自身の個性です。
そして興味深いのは、南がクジラの知識を持っているだけでなく、その話を誰かに伝えたいと思っていることです。
クジラについて話すことは、南にとって自分の好きな世界を相手と共有する時間でもあるのかもしれません。
なぜ職場ではマッコウクジラの話をしてはいけない?
ドラマの予告で印象的なのが、職場でしてはいけないことの一つとして登場する「マッコウクジラの話をしない」というルールです。
マッコウクジラは、深海に潜ってイカなどを捕食することで知られる大型のハクジラです。
南がなぜマッコウクジラについて話そうとするのか、予告だけでは詳しい事情までは分かりません。
ただ、職場での禁止事項になるほど、南は好きなクジラについて話し始めると止まらなくなるのでしょう。
韓国版でも、ヨンウは父親から仕事中のクジラの話について注意される場面があります。
ヨンウ自身にとっては大好きで興味深い話でも、仕事中の相手が同じように聞きたいとは限りません。
そこで、仕事をするうえで守るべきルールとして、クジラの話を控えるように伝えられます。
日本版でも同じように、南が職場で周囲と円滑に仕事をするためのルールとして設定されていると考えられます。
しかし、好きなものについて話すことまで我慢しなければならないのは、南にとって少し窮屈なことかもしれません。
韓国版ではクジラと母親に深い関係があった
韓国版でクジラが重要なのは、ヨンウの趣味だからという理由だけではありません。
実は、母親に対するヨンウの思いとも結びついています。
ヨンウは父親に一人で育てられ、母親は亡くなったと聞かされていました。
しかし、後に母親が生きていることを知ります。
その母親が、自分を産んだあとに離れて暮らすことになった人物だと知ったヨンウは、複雑な思いを抱きます。
韓国版では、ヨンウがクジラの母子について語る印象的な場面があります。
クジラの母親は子どもを守ろうとする。
それなのに、自分は母親と一緒に暮らすことができなかった。
ヨンウは、クジラの母子の姿に自分と母親の関係を重ねているようにも見えます。
もちろん、ヨンウが最初にクジラを好きになった理由が母親だったと断定できるわけではありません。
しかし、幼い頃から大好きだったクジラが、母親への思いを表現する存在にもなっていたことは興味深いところです。
南田南のクジラ好きも母親の秘密につながる?
日本版の南田南も、父・南田誠に一人で育てられています。
南の母親は亡くなったとされていますが、公式の人物紹介では、今後「家族を取り巻く秘密」が明らかになることも予告されています。
韓国版と同じ設定が引き継がれるのであれば、南の母親についても、これまで知らなかった事実が明らかになる可能性があります。
そして、クジラ好きという設定にも母親との関係が重ねられるのかもしれません。
特に韓国版を知っている視聴者にとっては、南がクジラの母子についてどのような話をするのか気になるところでしょう。
日本版ではマッコウクジラという具体的な名前が予告に登場していますが、今後ほかのクジラについても語られる可能性があります。
南がどのようなクジラの生態に関心を示すのかによって、彼女自身の思いや考え方が見えてくるかもしれません。
クジラは南田南が事件を解決するひらめきにも関係する?
韓国版では、ヨンウが事件の解決につながる重要なことに気づく場面で、クジラが印象的に登場します。
ヨンウの頭の中で考えがつながった瞬間、巨大なクジラが海を泳いだり、飛び上がったりする映像が描かれるのです。
もちろん、実際に法廷へクジラが現れるわけではありません。
クジラは、ヨンウのひらめきを視覚的に表現する演出として使われています。
それまで見落としていたことに気づいたり、別々だった情報が一つにつながったりする瞬間です。
日本版でもクジラは作品を象徴するモチーフとして使われています。
公式ポスターには南の周囲を泳ぐようにクジラたちが描かれ、オープニング映像も手がけるシシヤマザキさんがクジラのイラストを担当しています。
こうした演出を見ると、日本版でも南の頭の中の世界や、事件を解決するひらめきを表す存在としてクジラが登場する可能性は高そうです。
船井湊人だけは南のクジラの話を聞いてくれる
南のクジラ好きが、もう一つ重要な意味を持つのが船井湊人との関係です。
湊人は広川・ハワード法律事務所で働くパラリーガルで、南の仕事をサポートする人物です。
公式の人物紹介では、湊人は職場で唯一、南が大好きなクジラの話を気兼ねなくできる相手とされています。
南が突然クジラについて話し始めても、湊人はその話を受け止めてくれます。
職場ではクジラの話をしないように言われている南にとって、自分の好きなことを自由に話せる相手がいるのは、うれしいことでしょう。
しかも湊人は、南が人生で初めて恋心を抱く相手になることも明らかになっています。
韓国版でも、イ・ジュノはヨンウのクジラの話を聞いてくれる大切な存在でした。
日本版でもクジラは、南と湊人が心を通わせるきっかけの一つになりそうです。
南が湊人を好きになる理由には、優しくしてくれることだけでなく、自分の大好きな世界を一緒に楽しんでくれることも関係しているのではないでしょうか。
なぜ日本版でもクジラ好きの設定が残された?
『南田南弁護士は天才肌』では、韓国版から日本版へリメイクするにあたり、いくつかの設定が変更されています。
例えば、韓国版で主人公が好きだったキンパは、日本版では塩むすびになりました。
また、韓国版で苦手だった回転ドアは、日本版ではエスカレーターに変更されています。
ところが、クジラ好きという設定はそのまま残されました。
これはクジラが、主人公の個性を表すだけでなく、物語全体でも重要な役割を持っているからではないでしょうか。
クジラについて夢中で話す姿は、南の豊かな知識や好きなものへの情熱を表しています。
さらに、クジラは南のひらめきや母親への思い、湊人との関係にもつながる可能性があります。
日本版のポスターでもクジラが大きく取り上げられていることから、作品を象徴する存在として大切にされていることが分かります。
まとめ
『南田南弁護士は天才肌』の南田南は、クジラが大好きで、その話になると夢中になって止まらなくなる人物です。
クジラを好きになった具体的なきっかけはまだ明らかになっていませんが、特定の分野に強い関心を持つ南の個性を表す設定だと考えられます。
韓国版では、クジラは主人公のひらめきや母親への思いを表す重要な存在でもありました。
日本版でもクジラ好きという設定が残されていることから、南の成長や家族の秘密に関わる場面で登場する可能性があります。
そして、職場ではマッコウクジラの話を控えるように言われている南が、湊人には気兼ねなくクジラの話ができるという関係も見逃せません。
南にとってクジラは、ただ詳しいだけの生き物ではなく、自分の好きな世界を誰かと共有するための大切な存在なのかもしれません。


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