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『南田南弁護士は天才肌』南田南の自閉スペクトラム症とは?行動や考え方の特徴を解説

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ドラマ『南田南弁護士は天才肌』の主人公・南田南(芦田愛菜)は、自閉スペクトラム症(ASD)のある新人弁護士です。

東大法学部を首席で卒業し、司法試験にもトップで合格した南。しかし、優れた記憶力や法律の知識を持つ一方で、人との会話や突然の出来事への対応には苦手な部分があります。

第1話ではエスカレーターの前で立ちすくんだり、周囲とコミュニケーションがうまくいかなかったりする姿が描かれました。

また、大好きなクジラについて夢中で話すことや、塩むすびを好むことも南の特徴です。

こうした行動には、どのような理由があるのでしょうか。

今回は、自閉スペクトラム症とはどのようなものなのか、南の行動や考え方をドラマの描写と照らし合わせながら分かりやすく解説します。

南田南の自閉スペクトラム症(ASD)とは?

自閉スペクトラム症(ASD)は、ものの感じ方や情報の受け取り方、人とのコミュニケーションなどに特徴が見られる発達障害の一つです。

主な特徴には、次のようなものがあります。

  • 相手の表情や言葉の裏にある意図を読み取ることが難しい
  • 特定の物事に強い関心を持つ
  • 予定外の出来事や急な変更への対応が苦手
  • 音や光、触覚などの刺激に敏感な場合がある
  • 自分の気持ちを言葉や表情で伝えることが難しい場合がある

ただし、これらの特徴がすべての人に当てはまるわけではありません。

自閉スペクトラム症は「スペクトラム」という言葉が示すように、特性の現れ方や困りごとが人によって大きく異なります。

例えば、会話が苦手でも文章でのやり取りは得意な人もいれば、特定の音には敏感でも、ほかの刺激は気にならない人もいます。

南田南も、自閉スペクトラム症のある人の一例として描かれた人物です。

南の行動を理解するうえでは、何でも障害の特徴と決めつけず、彼女自身の性格や経験にも目を向けることが大切でしょう。

南田南はなぜ人の目を見ない?

南の行動で気づきやすいのが、相手と話すときの視線です。

主演の芦田愛菜さんは公式インタビューで、南は人の目を見るのが苦手なため、演技中も共演者と目を合わせないようにしていると語っています。

そのため、完成した第1話を見て初めて、共演者がどのような表情で南を見守っていたのかを知ったそうです。

目を合わせないのは相手を無視しているからではない

人と話すときには目を見るのが礼儀だと考える人もいるでしょう。

しかし、自閉スペクトラム症のある人の中には、相手の目を見ることに負担を感じる人がいます。

目を合わせながら話を聞くことが難しく、視線を外したほうが相手の言葉に集中しやすい場合もあります。

南も、目を合わせないからといって、相手の話を聞いていないわけではありません。

むしろ、視線を合わせることと会話の内容を理解することを、同時に行うのが難しいのかもしれません。

相手の目を見ているかどうかだけで、話を聞く姿勢や誠実さを判断できないことが分かります。

南田南はなぜエスカレーターが苦手なの?

第1話では、初出勤した南がエスカレーターの前で立ちすくむ場面がありました。

なかなか足を踏み出せない南を助けたのが、パラリーガルの船井湊人(高橋文哉)です。

なぜ南は、エスカレーターに乗ることが難しいのでしょうか。

動くものへの不安や感覚の敏感さが関係する可能性

自閉スペクトラム症のある人には、音や光、揺れなどの感覚刺激に敏感な人がいます。

また、動きの予測が難しい状況や、タイミングを合わせなければならない動作に不安を感じる場合もあります。

エスカレーターは一定の速さで動いていますが、乗る瞬間には動くステップに足を合わせなければなりません。

人によっては、この動作に強い緊張を感じることがあります。

南がエスカレーターを苦手とする理由にも、こうした感覚や不安が関係している可能性があります。

ただし、ドラマでは南が苦手とする姿が描かれているものの、原因のすべてが説明されているわけではありません。

自閉スペクトラム症だからエスカレーターに乗れない、ということでもありません。

南が苦手な場面で湊人の手助けを受け、先へ進めたことも印象的でした。

南田南はなぜクジラの話になると止まらない?

南はクジラが大好きで、豊富な知識を持っています。

好きな話題になると夢中になり、相手に次々と話したくなるところも特徴です。

ドラマの予告では、職場でしてはいけないことの一つとして「マッコウクジラの話をしない」というルールも登場しました。

興味のあることを深く知りたいという特性

自閉スペクトラム症のある人の中には、特定の分野に強い関心を持ち、詳しい知識を蓄える人がいます。

興味の対象は生き物や乗り物、歴史、音楽など、人によってさまざまです。

南の場合、その一つがクジラなのでしょう。

クジラについて話すことは、南にとって自分の好きな世界を誰かと共有する楽しい時間なのかもしれません。

ただ、本人が話したいことと、相手が今聞きたいことは必ずしも一致しません。

仕事中にクジラの話を控えるというルールには、職場での会話を円滑にする目的があると考えられます。

一方、船井湊人は、南がクジラの話を気兼ねなくできる相手として紹介されています。

好きなことを自由に話せる相手がいることも、南にとって大切なのでしょう。

南田南はなぜ塩むすびにこだわる?

南が好む食べ物として登場するのが、父・南田誠(角田晃広)が営むおむすび店の塩むすびです。

同じものを好んで食べるという行動にも、自閉スペクトラム症の特性と重なる部分があります。

食べ慣れたものは安心して選べる

自閉スペクトラム症のある人の中には、食べ物の味や食感、においなどに敏感な人がいます。

初めて食べる料理では、どのような味や食感なのか予測できず、不安を感じることもあります。

その点、食べ慣れた料理なら、味や食感をある程度予測できます。

いつも同じものを選ぶことが、安心につながる場合もあるのです。

南にとって塩むすびは、食べ慣れた安心できる食べ物なのかもしれません。

ただし、塩むすびが好きな理由を感覚の特性だけで説明することはできません。

父親が作る料理であることや、幼い頃からの思い出など、南自身の経験も関係していると考えられます。

南田南はなぜ人の気持ちを読み取るのが苦手?

南は法律に関する知識が豊富ですが、人とのコミュニケーションでは戸惑うことがあります。

公式の作品紹介でも、人の気持ちを読み取ることや、突然の出来事への対応が苦手な人物として説明されています。

自閉スペクトラム症のある人の中には、相手の表情や声の調子、言葉にされていない意図を読み取ることが難しい人がいます。

言葉の意味と相手の本音が一致しないこともある

例えば、誰かに「大丈夫」と言われたとき、本当に問題がない場合もあれば、無理をしている場合もあります。

相手の本音を理解するには、表情や声の調子、その場の状況などを合わせて考える必要があります。

しかし、こうした言葉になっていない情報を読み取ることが難しい人もいます。

南が相手の意図を理解できなかったとしても、思いやりがないということではありません。

本人には相手を困らせるつもりがなくても、受け取り方の違いから会話がすれ違ってしまうことがあるのです。

反対に、曖昧な言い方を避けて具体的に説明すれば、理解しやすくなる場合もあります。

南田南はなぜ突然の出来事に弱い?

南は優れた知識を持ちながら、予想外の出来事にはうまく対応できないことがあります。

これは、先の見通しが立たない状況で不安が強くなるという、自閉スペクトラム症の特性と重なる部分です。

例えば、予定していた仕事の順番が突然変わったり、事前に聞いていなかった対応を求められたりすると、何を優先すればよいのか分からなくなることがあります。

周囲から見ると小さな変更でも、本人にとっては大きな負担になる場合があるのです。

その一方で、予定や手順が明確であれば、落ち着いて取り組める人もいます。

南が法律の知識を生かして働くためにも、周囲が必要な情報を具体的に伝えることは大切でしょう。

突然の出来事が苦手だからといって、仕事をする能力が低いわけではありません。

南田南はなぜ独特の発想で事件を解決できる?

南の大きな魅力は、ほかの弁護士とは異なる視点で事件を考えることです。

第1話では、認知症の夫をアイロンで殴った妻の事件を担当しました。

上司の宮地賢吾は執行猶予を得るよう指示しますが、南は無罪を主張します。

周囲が想定していた方針とは違う答えを出したのです。

知識の豊富さと物事を見る視点が南の強み

南は東大法学部を首席で卒業し、司法試験にもトップで合格しています。

法律の知識や記憶力に優れ、事件の中から重要な情報を見つけ出す能力を持っています。

また、周囲の弁護士が当然だと思っている考え方にとらわれず、別の可能性を検討することもあります。

ただし、自閉スペクトラム症だから特別な記憶力や天才的な能力が備わるわけではありません。

南の優れた能力は、彼女自身の才能や努力によるものとして見る必要があります。

一方で、周囲と異なる視点から物事を考えることが、事件の解決につながる場面もあるでしょう。

南の強みと苦手なことの両方を描いている点が、このドラマの見どころです。

南田南は自分の気持ちを感じていないの?

南は表情や言葉で気持ちを伝えることが苦手な人物として描かれています。

しかし、それは感情が乏しいという意味ではありません。

主演の芦田愛菜さんは、第1話の法廷で南が自分について話す場面について、どのくらい言葉に思いを込めるのか、感情を表情に出すのかを何度も考えたと語っています。

南にも不安や喜び、悔しさなど、さまざまな感情があります。

ただ、それを周囲に伝える方法が、ほかの人とは少し違うのかもしれません。

自閉スペクトラム症のある人についても、表情が控えめだから感情がない、相手の気持ちを読み取るのが苦手だから優しさがない、と考えるのは誤解です。

南が何を感じているのかは、表情だけでなく、言葉や行動、置かれている状況からも見えてきます。

南田南が働くうえで大切なのは周囲の理解

南は優秀な成績を収めながらも、自閉スペクトラム症に対する偏見によって、なかなか法律事務所に採用されませんでした。

広川・ハワード法律事務所への入所後も、上司の宮地は南の特性を知って戸惑います。

南の能力そのものではなく、障害への先入観が評価に影響している場面です。

しかし、南には苦手なことがある一方で、法律の知識や記憶力という強みもあります。

苦手な部分を理解して必要なサポートを受けられれば、その能力を仕事に生かすことができます。

第1話で湊人がエスカレーターの前にいる南を助けたように、相手が困っていることを知り、必要な場面で手を貸すこともその一つです。

大切なのは、南を何でも助けなければならない人として扱うことでも、特別な能力を持つ天才として持ち上げることでもありません。

一人の弁護士として尊重し、得意なことを生かせる環境を整えることではないでしょうか。

まとめ

『南田南弁護士は天才肌』の南田南には、自閉スペクトラム症の特性と重なるさまざまな行動が描かれています。

人と目を合わせることや突然の出来事への対応が苦手な一方で、クジラへの強い関心や、法律に関する豊富な知識を持っています。

ただし、エスカレーターが苦手な理由や塩むすびへのこだわりなど、すべてを自閉スペクトラム症だけで説明できるわけではありません。

南自身の性格や経験、好みも大切な要素です。

このドラマでは、南の苦手なことだけでなく、彼女がどのように考え、周囲の人と関わりながら弁護士として成長していくのかにも注目したいですね。

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