ヴァイオレットエヴァーガーデンは、人間としての感情が希薄な『戦闘人形』として戦場で戦うことしか知らなかった少女が様々な人と接していくうちに心身ともに成長を遂げ、愛を理解していく物語です。
そのヴァイオレットエヴァーガーデンが何よりも大切にしているエメラルドのブローチについて深掘りしていこうと思います。
Contents
ヴァイオレットエヴァーガーデンのエメラルドのブローチとは
ヴァイオレットが大切にしているエメラルドのブローチですが、彼女にとってどれほどの物なのでしょうか?
少佐の瞳の色
かつて少女兵として戦場で戦っていたヴァイオレットが、ギルベルト少佐と歩いていた街でふと足を止めます。そこにはキラキラと光りを放つエメラルド色のブローチがありました。
ヴァイオレットの活躍の褒美として買い与えた少佐ですが、ヴァイオレットは宝石が欲しかったのではなく、ギルベルト少佐の瞳と同じ色のブローチに惹かれたのです。
本物のエメラルド
アニメでは露天商のような店で購入していますが、原作では露天商ではなく、宝石商のガラス箱の中に大切に陳列されていました。大きくて他の宝石よりも一際美しく輝きを放っていました。
このブローチを何という言葉で表現していいのか分からないヴァイオレットに【美しい】という表現方法を教えた宝石商の店主。
そんな簡単なこと言葉も教えてこなかったのだと自分を責めるギルベルト少佐は、強い口調でヴァイオレットに命令と称して品を選ぶように諭します。命令以外の指示を受けないヴァイオレット。
彼女が選んだのは美しいエメラルドのブローチでした。
かなりの高値の商品だったので店主は笑顔で『毎度ありー!』とホクホク顔。
ギルベルト少佐の瞳は宝石のように輝いていたのですね。
紛失してしまう
戦闘に敗れ、負傷したヴァイオレット。その際に大切なブローチを紛失してしまいました。どうしても諦めきれないヴァイオレットの様子に身元引受人のギルベルト少佐の親友、ホッジンズが必ず探し出すと約束します。そして闇市でホッジンズの約1ヶ月分の給料の金額で売られていたブローチを買い戻しました。ホッジンズさん、何て良い人!!
エメラルドのブローチの意味
ヴァイオレットにとってエメラルドはどのような意味があるのでしょうか?
石言葉は愛
エメラルドの石言葉は【愛】です。
愛しているという言葉の意味を探し続けるヴァイオレットがエメラルドのブローチを自分の命以上に大切にしている。これも作者の意図なのでしょう。
ヒーリング効果
エメラルドには心身のバランスや感情を安定させるようなヒーリング効果があるとされています。
バイオレットが肌身離さずに持っているのも頷けますね。
ヴァイオレットがブローチを噛む理由
ヴァイオレットが時折、ブローチを噛むシーンがあります。
物を噛むという行為は一般的に寂しさの表れだったり、自分の気持ちを落ち着かせるために無意識にする精神安定剤のようなもののようです。
ギルベルト少佐に会えない寂しさと不安感などを感じたときにしてしまうブローチを噛むという行為。
彼女の気持ちを考えると切なさが込み上げてきました。
まとめ
初めて会ったときから澄んだギルベルト少佐の瞳を美しいとは感じていたのに、それを表現する言葉を知らなかったと口にしたヴァイオレット。この台詞からも彼女の境遇がどんなに過酷だったのかが汲み取れました。エメラルドのブローチがギルベルト少佐の代わりにヴァイオレットを守っていてくれたのだと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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