ヴァイオレット・エヴァーガーデンはなぜ義手?性能や材質・過去についても

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン、大人が観る『泣けるアニメ』として話題となり、2018年に放送されたTVシリーズに始まり、2019年に劇場版として外伝が公開されました。
今回は主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンの壮絶な過去を物語っている彼女の義手について解説していきたいと思います。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの過去

ヴァイオレットは名前もなく、言葉も話すことが出来ずに人としての感情さえも持ち合わせていない孤児でした。物語では語られていませんが決して幸せとは言えない環境で生まれ育ったのでしょう。
軍に拾われ、戦場で戦う「武器」として非常に高い戦闘力を持ち合わせていました。戦場で生きることしか知らない少女が彼女の上官であるギルベルト少佐と出会ったことで少しづつ人としての感情を取り戻していきます。ヴァイオレットが初めて信頼することの出来た人がギルベルト少佐でした。
彼女に「ヴァイオレット」という名前を与え、言葉や文字を教え、人が持ち合わせているであろう感情も呼び起こそうとしていたのです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンはなぜ義手になった?

敵地の総本部での対戦の最中、ギルベルト少佐は敵の攻撃を受けてしまい致命傷を負ってしまいました。瀕死の状態のギルベルト少佐を連れて必死で逃げようとしましたがヴァイオレットも攻撃によって両腕を失ってしまいます。
激しい戦闘で建物は崩壊し、ギルベルト少佐とヴァイオレットはガレキに埋もれてしまいました。
奇跡的に一命を取り留めたヴァイオレットですが、命と引換えに両腕を失ってしまいました。

義手の性能や材質について

ヴァイオレットの義手の性能やどんな材質で出来ているのかなど義手の仕様について調べてみました。

筋電電動義手

ヴァイオレットの義手は『筋電電動義手(きんでんでんどうぎしゅ)』ではないかと思われます。
自分の腕と同じ感覚で動かすことが出来る優れものです。

筋電義手は、本物の腕を動かす時と同じように脳の司令によって筋肉に電流を発生させて動かすことが出来るというもの。
この義手は実在しているのですが、重さがあり身体に負担がかかる、高額ということで普及率が高くないそうです。

エスターク社製

原作でヴァイオレットの義手はエスターク社製の戦闘特化型であることが明記されています。
戦場で負傷したヴァイオレットは意識のない状態で病院に運ばれました。目を覚ましたときには義手が装着されており、腕を全く動かすことが出来ない状態です。
汗を拭うためのハンカチを使うことも出来なかった彼女にリハビリとして、文字を覚えて万年筆で文字を書くことを勧めたのはホッジンズでした。

アダマン銀

ヴァイオレットの義手には大陸の一部地域でしか産出のない『アマダン銀』という特殊で硬質な金属が使用されています。
この『アマダン銀』というものは架空のもので実在していませんが、『アダマント』という単語があり、これはダイヤモンドや様々な宝石、金属など非常に硬い物質を示す際に使う言葉なのだそう。
ギリシャ神話にも神々もアダマント製の武器を使っていたとのこと。
ギリシャ神話やダイヤモンドにも使われる言葉が語源なのはロマンティックで素敵ですね。

これだけの高機能の義手ですからメンテナンスも重要だと思われます。
ヴァイオレットも義手を使いこなせるようになるまでにはリハビリや機能訓練は大変だったことでしょう。でも身体能力や潜在能力の高いヴァイオレットですから淡々とこなしてしまったかな?

まとめ

ヴァイオレットの義手について書かせていただきました。義手についてリアルと比べるなんて無粋なことを!と思われるかもしれません。この作品は丁寧に物語が綴られていて映像も美しいのはもちろんですが、わずかな動きや表情でキャラクターの心の内が伝わってきます。
ヴァイオレットの一部である義手にも意味があるのだろうと思い、気になってしまいました。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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