リメンバーミーはディズニーのピクサー作品でメキシコを舞台にした音楽好きな少年ミゲルとその家族の時を超えた絆を描いたファンタジーアニメーション映画です。今回はミゲルの憧れだったスーパースター、デラクルスについて解説していきたいと思います。
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リメンバーミーのデラクルスはその後どうなった?
デラクルスは享年46歳の若さでこの世を去りました。死後もメキシコのスーパースターとして立派な銅像と霊廟を建てられて彼の功績を讃えています。デラクルスの死者の国でのその後を調べてみました。
エルネルト・デラクルス
デラクルスは歌はもちろん、主演映画も大ヒットする世界的に成功を収めたスター歌手でした。
コンサートの最中、彼のヒット曲である『リメンバーミー』を歌唱しているときに舞台装置の大きな鐘が落下して不運にも命を落としてしまいました。
死者の国でもスーパースター
デラクルスの人気は死者の国でもかなりのもの。死者の日に現世に帰れない人たちは年に一度のお祭りをデラクルスのコンサートで一緒に楽しむことを心待ちにしていました。
デラクルスはスーパースターらしく大きなお屋敷に住んでおり、彼の安全を守る警備員も大勢雇っています。
チャンスを掴む
デラクルスの格言として『チャンスは掴むもの』という言葉があります。この言葉は聞こえは良いですが、デラクルスは『チャンスのためなら手段は選ばない、例え人を殺してもだ』という真意がありました。デラクルスは当時の相棒だったミヘクターを毒殺してしまいます。そうしてヘクターが作った数々の名曲を自分のものとして発表し、名声を得たのでした。
悪事が明るみになってしまう
ミゲルが死者の国へやってきてヘクターと出会ったことで運命が変わります。デラクルスを自分の高祖父(こうそふ) と信じていたミゲルの勘違いからデラクルスが生前に犯した罪が明らかになってしまいました。大勢のファンにも悪事がバレてしまい、パピータに聖堂に飛ばされてしまいます。
彼が命を落としたときの同様に鐘に押しつぶされてしまうという羽目に・・・因果報応とはまさにこのことです。
鐘に潰された後はどうなったのか
映画ではデラクルスがその後どうなったかは描かれていません。すでに死んでいるデラクルスが鐘の下敷きになって死ぬことはないと思われます。全ての信用も名声も失ったデラクルスは皆に蔑まれてひっそり暮らしていったのではないでしょうか?
スターとして華やかな生活を送っていたデラクルスにすれば、かなりの屈辱!まさに地獄のような日々ではないかと思いました。
デラクルスの看板「忘れてやる」の意味は?
デラクルスの悪事が現世でも知れ渡り、彼を讃えた霊廟に『忘れてやる』の看板が設置されています。
忘れてやるとはどういう意味なのでしょうか?
二度目の死
メキシコでは普通の死の後にもいくつのも死が存在すると信じられています。生きている人たちの記憶から忘れられた時に再び死を迎えることが二度目の死と表現されていました。
「忘れられたことによる二度目の死」という思想が最も悲しいこととして描かれているのです。
彼の最大のヒット曲『Remember Me』とは真逆の言葉「忘れてやる」がデラクルスに向けられてしまう。
「忘れてやる」は故人からしてみたら一番言われたくない言葉なのかもしれません。
ただ、悪名高きデラクルス、なかなか人々の記憶から消えることはなさそうです。本来ならば「忘れてほしい」と思うのでしょうが自業自得とはいえ、これも残酷なことですね。
まとめ
『Remember Me』の歌詞
Remember Me 忘れはしない Remember Me 夢の中で 離れていてもいつでも会える
この曲を作ったヘクターの気持ちを考えるとデラクルスのしたことは許されません。
カリスマ性と華やかな歌声のデラクルス、もっと違う方法でチャンスを掴んでほしかったと心から思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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