【もののけ姫】1997年に公開された宮崎駿監督が手掛けたジブリ作品で、公開から20年以上経った今もなお色褪せることのない名作です。今回はサンが犬神といる理由や両親について解説したいと思います。
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【もののけ姫】サンが犬神といる理由
サンはアシタカから『犬神の姫』と呼ばれています。サンは人間なのに何故、犬神と一緒にいるのでしょうか?
犬神とは?
犬神は聖なるシシ神の森を守護しているご存在、モロの君(きみ)。二本の尻尾をもつ真っ白な毛並みの大きな山犬で年齢は300歳!山犬の子供が2匹いますが、サンのことも我が娘同然に愛情豊かに育ててきました。言葉を話し、高度な知識と教養があり、強靭な生命力を持っています。
サンは生贄にされた
モロの君がアシタカにサンを育てた経緯を語ります。
『森を冒した人間が我が牙を逃れるために投げてよこした赤子がサンだ、人間にもなれず山犬にもなりきれぬ、哀れで醜い我が娘だ』と。悲しい過去をもったサン。
自然を壊し、自らの保身のために罪もなき赤子を生贄に差し出す人間の身勝手さに嫌気がさしたのでしょう。サンを哀れに思い、大切に育てたのですね。
サンの母親はエボシ説?
サンの生みの親は誰なのでしょうか?ネットではエボシが実の母親なのでは?との意見がありましたが実際はどうなのでしょうか。
エボシとはどんな女性か
エボシは売られていた女性たちをみると放っておけずに自分で買い取り、タタラ場で仕事を与えて自分の力で生きていけるように諭します。女性たちに心からの信頼を寄せており、女性たちもエボシに対し強い憧れと恩義を感じています。
とても芯が強く、祟りや神をも恐れない。アシタカが曇りなき眼(まなこ)で見ても素晴らしい女性なのだと思いました。
エボシの過去
エボシ自身も辛い過去がありました。かつてエボシも人身売買され倭寇(わこう)と呼ばれる海賊の妻となります。結婚生活は幸せではなかったのでしょう。夫を殺して自力で日本に戻ってきてしまったとか・・・その経験から同じ境遇の女性たちに自分を重ねてしまうのでしょう。
サンの母親なのか?
弱き者に対して蔑むことを決してしないエボシが犬神を恐れて生贄として自分の子供を差し出すとは考えられません。エボシであれば犬神を殺しにいくでしょう。周辺の村の民が生贄として赤子を差し出したのだと思われます。
サンの生い立ちについて
サンの両親については一切語られておらず、生死は不明です。アシタカが西へ向かって旅をしている途中に洪水や地滑りなどで村が滅びている様子がありました。森を冒し犬神の怒りに触れてしまった村は残念ながら滅びてしまったのだと思います。
まとめ
【もののけ姫】サンの生い立ちやエボシが母親説について書かせていただきました。
愛情深く育て娘の行末を心配してアシタカに託そうとしたモロの君が真の母親なんですね。悲しい過去をもつサンとエボシ、この先も二人はお互いを理解し合うことはないかもしれませんが心穏やかに幸せに暮らしてほしいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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